堺屋太一さんは、私たちにとって身近な存在でした。縁あって先年、堺屋さんが事務所としてまた自宅として使っていたTS ビルディングを譲ってもらうこととなりました、堺屋さんの思い出深い建物です。
建物を引き受けることとなり、部屋に入ってまずはじめに目にしたのは、残された膨大な資料でした。メモや原稿、手書きのノート、そして数多くの書類。まるで堺屋さん自身がまだここにいるかのような存在感が感じられました。
私たちは堺屋さんの思想や業績を次世代に伝えるため、堺屋太一研究室を立ち上げ、その資料を整理することから始めました、時間がかかる作業でしたが、目録化を行い、残された多くの著作や論文、そして政策に関する文書を、すぐに引き出せるように整理しました。
堺屋さんが生前に培った豊かな経験と知識は、今も多くの人々に影響を与え続けています。時々、私たちも「堺屋さんならどう考えるかな?」と思うことがあります。
そんな堺屋さんの思い出が詰まった研究室を、今回期間限定で展示開放することにしました。是非、堺屋さんが愛した場所で、堺屋さんの思い出に触れていただければ幸いです。
